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今月の荒島岳 』から見る一年

1 月

January

荒島岳も正月を過ぎると降雪が本格的になる。1月に登るには猛烈なラッセルの覚悟が必要です。西高東低の冬型が続くこの頃は大野市街地から荒島岳を眺められる日が少なくなり一週間に一度も顔を出さないことも珍しくありません。 市街地から見てシャクナゲ平から上部に雲が掛かっている時、頂上付近は吹雪でホワイトアウトになっていることが多く、初心者の登山は危険です。 モチガ壁から頂上までの稜線も雪が締まって歩きやすくなります。稜線の東側には雪庇が発達して危険で西側の樹氷を目印に歩くことになります。

1月で一番危険なのはホワイトアウト状態での登山です。

 

2 月

February

 1月末から2月にかけては奥越地方で一番雪の多い季節、2月 も下旬になるとそれまでの冬型のお天気から少しづつ開放され晴れる日も多くなり、同時に綺麗な荒島岳の姿が見れるようになります。この頃から春山シーズンで晴れた週末ともなると多くの登山者が訪れます。

2月中旬からは春山特有の雪山になります。雪が凍りつきアイゼン・ピッケル といった装備と使いこなす技術が求められますし、慎重な行動と計画が重要です。

登っていて「怖い!!危ない!!」と2、3度思ったら危険信号、引き返す勇気をもちましょう。

 お天気さえ良ければ快適ですばらしい雪山の魅力を体験できます。経験者を同行して登られることをお勧めします。

 

3 月 March

 このところの暖冬で勝原スキー場も3月に入るとの営業して無い日が多くなります。リフトを期待しての計画なら確認しましょう。
 3月は春山シーズンで一番賑わう頃です。雨の降ったあとの晴れた朝や天気のいい日の朝は気温が下がり雪が凍結してアイゼン・ピッケルが必要ですが、同時に気温が上がる日中には雪がザクザクに腐りワカンも必要なときがあり、持って登ることをお勧めします。
 気温が下がった朝は出発を遅らせて陽が高くなってシャクナゲ平に着くように登ると雪が緩み歩きやすくなります。モチガ壁から頂上までは転倒すると滑落する危険があります。(頂上からの転倒、滑落事故で400メートル下まで落ちました。)慎重にあるきましょう。
 この頃、天気に恵まれれば遠く北アルプスや乗鞍岳、御嶽山などのパノラマがはっきり見えます。

 中出コースは、勝原コースよりも雪解けは早いですが、西側斜面のため雪が腐り思いのほか歩きにくいでしょう。佐開、下山コースは不可

 

4 月 April

  荒島岳も4月になると本格的な雪解けと芽吹きの季節を向かえます。
 苦しいスキー場を歩きブナ林に入ると荒島岳に春の訪れを告げるイワウチワが登山道沿いに薄いピンクの花をつけて迎えてくれます。イワウチワは4月中ごろの2週間が見ごろでGWの頃には見られなくなります。
 この頃、まだ1000メートル以上には残雪が残って登山道は雪解け泥濘歩き難く、滑りやすいのでスパッツやストックが有ると便利です。遠方からは着替えも持っているといいでしょう。
頂上からは大野盆地では水田の代掻きの終わり、鏡のように光ってます。
 4月には黄砂が多くなりパノラマはあまり期待できませんが雨上がりの翌日には期待できます。 4月上旬から中旬には雪がまだ残ります。特にシャクナゲから頂上までは危険が伴います。慎重な登山計画をしましょう。
 中出コースは、勝原コースよりも雪解けは早いですが、西側斜面のため雪が腐り思いのほか歩きにくいでしょう。

 

5 月 May

5月は荒島岳登山の一年で一番魅力的な季節、もっともお勧めする月です。

ブナの森の芽吹きが麓から始まり日に日に標高を上げていき、色も淡色から淡緑に、このときのブナの森が一番身も心も癒してくれます。 ブナの森の登山道脇にはユキザサ、チゴユリ、アズマイチゲが咲き、登山者を待ち受けてます。

 例年、5月中頃まで頂上付近に雪が残り暑い日の飲み物や、登って来た熱い身体を冷やすに丁度良いものとなります。

この頃、頂上にはカタクリの花が咲き始め頂上にも春が来たことを感じさせてくれます。

5月も中旬を過ぎれば新緑の季節で淡い若葉色のぶなの森から差し込む日差しが魅力、荒島岳で一番いい季節 になります。新緑のブナ林でリフレッシュしてみませんか。

 

6 月 June

 日に日に緑濃くなり登山道に残雪も無くなり 中旬の梅雨が始まるまで気持ちの良い登山が出来ます。

 ブナの森の緑の濃さは夏が近づき、日差しが強くなるにつれて濃くなり、森と登山者を夏の強い日差しから守ってくれます。

 登山道両脇に花も絶え間なく咲ようになります。荒島岳は標高1500mで裏日本特有の豪雪と湿気の多い気候風土でブナ、ナラなど樹木育ちやすい環境の山で、お花畑などが出来難い山です。それでも春から秋まで数多くの花が見られます。

 この頃、登山道入り口には小アジサイの小さく可憐な花やササユリがが出迎えてくれ、前荒島岳からの稜線にはイワカガミ、マイズルソウが咲き、頂上南斜面には月末頃からニッコウキスゲやタテヤマウツボクサが咲き始め、荒島岳も短い夏が訪れます。

 

7 月 July

  7月前半は例年だとまだ梅雨の真っ最中、梅雨後半の集中豪雨に見舞われる頃でもあります。この時期は朝の涼しい内の早朝登山が快適です。例え曇り空でも蒸し暑く大量の汗をかきます。十分な水分(一人約1.5リットル程度)を持って登りましょう。夕立に備えて傘も持つと何の陽ざしを遮る物の無い頂上での日よけにもなり便利です。それとこの時期の必携は蚊除け、虫除けスプレーを持っていると助かります。この時期はブヨと蚊が多く発生しています。

 頂上南側斜面に広がるお花畑にはこの時期、ニッコウキスゲやハクサンフウロ・タテヤマウツボグサなど色鮮やかな花が咲きます。是非、下山コースを少し下ってみて下さい。2002年7月に登った時頂上でトンボの大群を見たことがあります。季節は山の上から変わって行くようです。

 

8 月 August

 荒島岳の一年でも最も暑く辛い季節、この時期に登られる方は水と暑さ対策を十分に

9 月 September

 9月ほど1ヶ月間で気温変化の有る月は無いと思います 。初旬は暑さ対策が、中旬以降になると寒さに対する対策が必要な場合があります。特に頂上付近は思わぬ寒さの時もあり 、薄手のフリースなど1枚余分に持ちましょう。下旬になると頂上付近から紅葉が始まりますが、本格的な紅葉は10月に入ってからです。気温が下がってくると視界も良くなり白山をはじめ、北アルプスの槍ヶ岳、穗高連峰、乗鞍岳、御嶽山、天候に恵まれると中央アルプスや南アルプスまでのパノラマが楽しめます。
 花は前荒島岳からの稜線のリンドウが9月いっぱい、頂上南斜面に咲くトリカブトが中旬頃まで見ることが出来ます。(虫除けスプレー・折畳み傘 ・熊避け鈴が有ると便利です。)

10 月 October

 そろそろ紅葉が始まる季節、荒島岳の紅葉は中旬から 文化の日までが一番の見頃。お天気が良くても頂上は寒いので防寒防風対策もお忘れなく。

11 月 November

 11月初旬まで効用は続きます。お天気次第では霧氷も見られ頂上からのパノラマの一番綺麗な季節です。遠くは南アルプス、丹後半島まで 

12 月 December

 12月の荒島岳は厳しい寒さと季節風が吹き荒れます。積雪が少ないと思いのほか苦労します。

 

改造中の新バージョン『荒島岳の12ヶ月』の一部

1 月

January

 荒島岳も正月を過ぎると降雪が本格的になり、登るには猛烈なラッセルの覚悟が必要です。西高東低の冬型が続くこの頃は大野市街地から荒島岳を眺められる日が少なくなり一週間に一度も顔を出さないことも珍しくありません。 市街地から見てシャクナゲ平から上部に雲が掛かっている時、頂上付近は吹雪でホワイトアウトになっていることが多く、初心者の登山は危険です。

 この頃になるとモチガ壁から頂上まではダケカンバなどの低潅木も樹氷が着き雪に埋もれ、雪が締まって歩きやすくなります。稜線の東側には雪庇が発達して危険で 、最新の注意が必要です。視界の悪いとき西側の雪に埋もれかかった木や樹氷を目印に歩くことになります。1月で一番危険なのは吹雪のホワイトアウト状態での登山です。

特に吹雪いて下山時にはシャクナゲ平からの下りでもルートを見失うことがあります。地図とコンパスで確認しながら歩きましょう。

 

雲の覆われた日が多い 快晴に恵まれれば 新雪の後のラッセル ホアイトアウト
1月の荒島岳は雲に隠れて日が多く、雲の中は吹雪いてます。 天気に恵まれればすばらしい冬の展望が見れます。 降雪の後のは猛烈なラッセルを強いられます。日帰りで頂上に立つことは難しい。 この時期のホワイトアウトは一番危険、新雪と強風、それに濃いガスで迷いやすい。

過去の『1月の荒島岳』より

2003.元旦 2004.元旦 2004.01.18 2005.元旦 2005.01.15
 

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