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荒島岳・遭難事故から学ぶ

2006 5.1 遭難救助報告               2009.02.03   遭難捜索報告 >>>>GO

今回のような事故に遭わないために
H18.5.1 wakisan

【遭難救助記録】(時間は個人の携帯着信記録等から)
15:10 荒島岳で救助要請があったため大野警察署より捜索協力者の要請あり
15:15 職場の上司の許可を得て、捜索準備に自宅に戻る、同時にmakotoさんにも協力を依頼する
15:35 大野警察署到着、現在の状況、山行経過など聞いて、対策を検討
      既に、大野警察署員が小荒島岳周辺捜索のため中出コースを登山中とのこと
16:00 救助要請者の携帯から定時の連絡あり、再度位置確認のできるものを聞き出す
      湖、堰堤、北側にガケ、スギの林、現在地に雪がないという証言から、小荒島岳の中出コース南西斜面側で標高700〜900m付近ではないかと見当をつける
16:05 日没まであまり時間ない事から、県防災ヘリに2人を乗せ小荒島岳で下ろしてもらえないか交渉してもらう。結果、隊員以外をヘリから降ろすことは不可、同乗して一緒に捜索ということになる
16:10 大野消防署より県防災ヘリが間もなく出発できるとの連絡あり
      至急真名川グランドへmakotoさんと向かう
16:25 真名川グランドに到着、大野消防署員と防災ヘリが来るのを待つ
16:30 makotoさんを乗せ小荒島岳周辺(佐開側)捜索に防災ヘリ飛び立つ
16:45 勝原駐車場で大野消防署員と待機中、無事救助したとの連絡があり、真名川グランドへ戻る
16:55 救助者とmakotoさんに合流、大野警察署へ向かう

【事故防止のために】
 この残雪時期に登山される場合は、天候が急変し、ビバークさせられることも予測されるので、日帰り装備のほか、なるべくツェルト、ヘッドランプ、ガス、コンロ等も持参してください
○積雪時の初心者
・単独登山はしないで、必ず積雪期の登山経験者と同行のこと
・単独登山の場合は、勝原コースでシャクナゲ平までが無難
・早朝は雪が凍結、日中は腐っている状態があるため、雪上歩きは慎重に

○残雪時期の荒島岳に初めて登る方
・標高1,000m付近から残雪多く、夏道が隠れていることが多いので、下山には勝原コース以外は使用しないほうが良い(他のコースはほとんど登山者いない)
・シャクナゲ平から上は、天気が良くても、気温が低く、強風状態(風速10〜20m)が大半なので、暴風・耐寒対策も必要
・日中の高温で雪解けが進み、登りのトレースが消えることも多いので注意すること
 

 

本日5月1日荒島岳で遭難が有りましたが、遭難者は福井県の防災ヘリコプターにて無事救出されました。 今回の遭難にWAKISANと共に救助活動に出動し遭難の状況が分かりましたので報告してこれからGW中の登山が安全で楽しいものとなりますよう参考になればと願っています。
 

朝5時から一人で勝原コースを登り、10時頃頂上に着く、下山は最初から中出コースを予定、小荒島岳までは確認出来た。スキーと足跡のトレースをたどって下りるうちに迷い沢を下るが下りられなくなり救助要請をする。

遭難者と連絡で雪は無い杉林の中に居て、北に急な崖を背にしています。対岸の山には雪があります。向うに湖が見えます。コンパスをさっきまで持っていたが落として現在は持っていない。

 

遭難者の話から荒島岳西斜面、杉林は標高1000m以上には無い。標高700から900m付近、中出コースから真名姫湖が見える場所がある付近に検討を付けて救助隊に報告、南から探すと直ぐに黄色いシャツを着た遭難者を発見。急斜面の中ほどに居た。救助隊員2名をおろして私を真名川グランドに送り届けて再度救出に向かい直ぐに救出の連絡が入る。


遭難者は30代の会社員、登山経験は5〜6年、一度登った山は行かない。いつも単独、雪山は地元兵庫県で経験ありとの事でした。

 

今回の遭難で原因として感じたことは
@荒島岳は初めてで登りと違うコースを下りのコースに選んだ。
A残雪期の難しい時期に本格的な知識・経験もなくガイドブック頼りに下ろうとした。
B遭難したとき一番たどっては行けない谷を下るというコースを選んだ。

C登山初心者にお願いしたいと思うのは、日頃から自分の体力、技術、限界を常に把握しておいて欲しいということです。

遭難はある瞬間から突如陥るのではなくて、少しづつ遭難と言う状況に近づいて行くと思います。遭難するまでの過程のどこかで、おかしい、危ない、怖いと思った時期があるはずです。その瞬間がその人の限界なのです。そこで引き返すなり、止めるなりすれば遭難は防げるような気がします。

その限界を自覚して登山をして欲しいと思います。そうすれば技術や体力、経験を生かしてレベルアップも出来ると思います。登山は総合力が必要なスポーツで出発地点に戻るまで危険なフィールドで行動します。常に安全な場所まで戻る余力を残して置くことが絶対条件で、それだけ危険も伴いますし、面白さもあります。登山は危険なスポーツなのです。それだけは絶対忘れないで欲しいと思います。
 

良かったこと
@今回は無理をせず早めに救助要請したことも結果としては良かった。早めの要請で防災 ヘリで対応出来た。 地上からも警察の救助隊が出動していましたが防災ヘリから見た限りでは登山道から相 当離れていて地上からの救助には相当の時間が掛かったと思います。

A私も防災ヘリに乗りましたが、来ていた服が黄色で目立ってヘリから見つけやすかった。
 山に行くときは原色の服を着ていくか、持ち物として目立つ色の物(銀マット・ヘッドランプ等)を持つと良いということでした。

(今回のの要請にはいろんな意見があると思いますが、無事救出されたことが何よりです。)

 

遭難者と少しだけ話すことが出来ましたが、迷ってからのことはあまり覚えていないようです。迷ったと思ってからは相当パニックになっていたようだ。

MAKOTO  

 

 

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